編入失敗体験記~筑波大学・京都工芸繊維大学~
R4年度の大学の編入学試験を受けた。京都工芸繊維大学、筑波大学ともに不合格だった。受けたのは2校、要するに率直に大方の予想通り平たくところはばからずに正直に言ってしまえば、私は大学に全落ちしたのである。進路はまだない。
※追記(2021/9/16):京都工芸繊維大学へ後日追加合格が決まりました。諸事情で辞退を選択しました。筑波目指して頑張ります。
※追記( 2022/7/22) : 筑波大学に合格しました.近日編入浪人記を公開します.
準備期間は充分だった。何がいけなかったのか、戒めとしてここへ残しておく。そして次の受験生への反面教師となれることを願う。ちなみに私は浪人が確定したので後輩の君たちはライバルとなります。
これは私が筑波大学を受験した失敗体験記である。そして自らの戒めでもある。
スペック
中国地方の名もない偏差値60前後の非進学高専の情報工学科に在籍しています。
1年と1~2年
席次:15~25(40人中)
ノリで受かった近所の高専に進学。勉強嫌いで、大学へ行かずにそこそこの企業に就職してえ的な理由で受けた。思ったよりもきつく、要領が悪かった私は約3か月で挫折からの約8か月の休学を経験した。休学中も勉強はしなかった.
復学後もまったく勉強しなかった。定期テストは一夜漬けが基本、テスト前でもアニメを見てた。
3年
席次:8(最終)
色々あって勉強開始.
元々高専が自分に合っていない(というかアンチ高専)だったこともあり、編入へのあこがれもあった。成績が良い人間しか編入ができないという固定観念を持っていたワイ19歳、成績が上がったことにより大学への編入を意識し始める。
とりあえず東大を見に行った。東大に圧倒され東大を目指して編入の勉強を開始する。
3年夏休み
とりあえず理系なら数学だろう、ということで3年生までの数学の教科書を3年まで終わらせた(正確には線形代数は終わり切らなかった)。ここで数学の苦手意識を完全に潰せた。何ならこの後の数学で無双した。
東大は数学と英語の二科目だったのでとりあえず友達に勧められたシスタンを読んでいた。これがつまらなさ過ぎて英語がさらに嫌いになった。
3年秋
学校が始まって学力到達度試験があった。これを見越して勉強していたわけではないが、数学の範囲が夏休みにやったばかりだったので満点を取ってしまう。
最終的に席次8位まで上がった。
春休み頃は徹底研究をしていた。教科書で基礎力がかなりついていたのでスムーズに1周した。
4年
席次:8位
ウィルスでオンライン授業となった。秋の学校が始まるまでまったく受験勉強をしなかった。自慢では無いが私は娯楽と勉強を並べられたら迷わず娯楽を選ぶ。
4年秋
対面授業が始まる。席次をもっと上げたいという願望がありオンライン授業をそこそこ頑張っていた私は念願の席次3位を手にする。
この頃から定期テストが無駄であるという考えを崇拝し始め、授業では内職、テスト前は一夜漬けとなった。最終的な席次は8位まで落ちた。数学はちゃっかり満点取ってた。
この頃から東大をあきらめ筑波志望に。
4年春休み
めちゃくちゃTOEIC頑張った。あと過去問特訓頑張って一周した。私は一問一問じっくり考えるタイプだったのでかなり時間を費やした(推定100時間)。英弱過ぎて最終的に635で終わった。ちなみにTOEICの勉強とか恥ずかしくて言えないので秘密です。
5年
過去問解いたり数学の参考書を復習をしたりしていた。
4~7月
3年夏から編入を目指していたこともあり、この頃は完全に燃え尽きていた。卒研のプレッシャーなどもあり、ほとんど勉強ができなかった。情報基礎がかなり遅れていて、あきらめモードだったかもしれない。ここで完全に敗北が決まったと思われる。
とりあえず情報基礎の試験範囲だけはカバーしようと頑張っていた。過去問は数学10年・情報3年解いた。数学は難易度によって5~10割と変動が大きかった。情報は読んで理解すれば解ける問題が多いので数学よりも頑張るべきだったと後悔している。
前日・当日
スタプラで仲良くなった友達と前日を過ごすことになった。過去問の答えを共有したり、これまでの勉強を話し合ったりした。自分よりも明らかに勉強していて内心負けたなと思っていた。TOEICも完全に負けた。これが案外モチベアップにつながる。
TOEIC
4回くらい受けた。全然点数上がらないし、編入体験談に書かれてることは嘘じゃないのか?と人間不信になりかけた。やっとコツをつかんで600点を超えるが、それがラストチャンスだったためこれを提出。これは大きな反省点で筑波情報を受けるならTOEIC730以上ないとかなり不利になる。大学生からすれば730のハードルは低いのか、基本的に皆これを超えている。635なら730点との差は14点もあって、これは決して小さくない。合否を分けるレベルである。必ず730以上取りましょう。
数学
教科書・徹底研究・過去問特訓をやっていた。徹底研究の問題は最終的には9割9分くらいは解ける状態だったと思う。過去問特訓は1周半くらいしかできなかったが、あまり筑波の対策になっているという印象はなかった。しかし全体的な数学力の向上にはつながったと思われる。
数学の勉強は徹底研究だけやってあとは先生と一緒に過去問を解いて周辺知識を身に着けていくのが効率が良いと思った。筑波の数学は年によってめちゃくちゃ変態な問題を出すので、7割を狙うのと10割を狙うのでは労力に差がありすぎると感じた。捨て問が解けるに越したことはないがよほどの数強でないと解けないであろう。数学に自信がない方は7割を狙って数学の勉強を終えて情報基礎を安定させればよいと思う。
試験当日はガウス積分とその応用例・与n次微分方程式がn個の異なる解を持つことを示せという問題(これを解けてる人はいまだ確認できない、捨て問)・ベクトルを一次結合で表すやつ・部分空間に関する問題。
というか解答用紙の罫線が濃い&幅が広いといやがらせかと思った。筑波大を受ける人はこの対策もした方がよいと思われ
計算ミスと大門まるまる落としたので5~6割
頼みの数学が全く出来なくて試験中の精神状態やばかった
情報
定本Cも買っていたが正直読む時間が取れずなかったも同然、直前に読んだ安定ソートが出たので助かった。
たまにAtCoderをやっていたが編入の教材としてはおすすめしない。1.2年生の頃からやっておくと周りと大きな差になると思う。
情報1はソートの問題。勉強不足故に知らないものだったが読めば解ける問題だった。
10割
情報2はバーコードの解析に関する問題。初めて出会う問題でC言語でそんなことできんの?みたいな感じだった。(1)~(3)までは読めば解けた。が、後で単純なミスが見つかりおそらく5~10点を失う。(4)は全然わからなかったからとりあえず埋めた。(5)はパリティチェックの論述させる系の問題で、授業で得た知識で何とか記述した。部分点はもらえそう。
情報2全体で5割
敗因
自己採点の結果は低めに見積もって
英語86, 数学60, 情報75
sum = 221
ボーダーについてはmast:220、coins:240というのをどこかで見たことがある。
mastとの併願だったのでそちらに受かっていることを期待したが駄目だった。おそらくボーダーは年々上がってると思われる。確実に受かりたいなら250取ろう
ここからは考察
1. TOEIC
これが満点ならsum=235と受かる可能性はぐんと上がっていた。
2. 計算ミス
数学で2つ、情報で1つと合計すると20点以上あったと思われる。しかし人間は計算ミスをするものなのでこれは仕方ない、みな平等である。仕方ないからあきらめるかというとそうでもない。計算ミスをすることがわかっているなら見直しをすればいいだけの話で、見直しをする時間が作れるくらい早解きの練習をすべきだった。これは対策不足と言わざるも得なく、言い訳不可能。
3. 情報基礎
単純に勉強が間に合わなかった。今年はたまたま読めばわかる問題が出て正直7割取れたのは奇跡だった。情報基礎は読めばわかる問題が多数なので数学より安定すると思われ、配点が同じことからこちらを頑張るべきだとも思った。
4. メリハリ
これが一番の問題かと思われる。勉強開始時期こそ早かったが、メリハリをなかなか付けられず時間をかなり無駄にしていたと思われる。
5.席次
単純にこだわり過ぎた。完全に捨てるのも問題だが、テスト前に1~2週間も使うのは流石に勿体ない。
まとめ
最後に、僕は必ずここに合格体験記を書きに戻ってきます。今これを読んでいるあなたはライバルかもしれません。でも枠は譲れません。お互い頑張りましょう。